flint>flint blog>2014年> 6月> 1日>ナスとキュウリの塩揉み

ナスとキュウリの塩揉み

5月が終わったばかりだというのに、先日より真夏日が続いてる甲府市。 今日の気温は35度だそうで、この調子ではまた昨年のように記録的な猛暑になるのではと恐れ戦いております。 いやぁ、あの生命力の塊のようなセイタカアワダチソウが立ち枯れるさまを今年もまた見物できるとは愉快至極......なわけもなく、今から憂鬱なことこの上ありません。

さて、こうも暑いと食欲も減退気味なわけですが、食事を疎かにすれば身体はますます弱っていく一方。 そんなわけで、今年もまた個人的に頼りにしている「夏を乗り切るための料理」を紹介してみたいと思います。 (ちなみに一昨年紹介した料理はこちら: 冬瓜と鶏肉のスープ)

材料

まずは材料の紹介からですが、なにやら書いている自分自身ですら不安になるほど簡素です。

まぁ、暑い中あまり手の掛かるものを作るのもダルいですしね。 この料理の良いところは、作るのに火 (加熱) を要しないこと。 まさに夏にうってつけの一品です。 (と、いうことにしておいてください。)

ちなみに、右の写真にはキュウリが3本写っていますが、刻んでいるときにどうにも量が多過ぎることに気が付き、最後の一本は使わずに冷蔵庫に戻しました。

ナス処理

手始めに、メインの材料であるナスを刻んでいきます。 幅は1mm程度を目指していますが、なにぶん私自身の腕がそれほど良くないので、厚さには結構ばらつきが。 薄過ぎると水気が抜けすぎ、厚過ると塩気が浸透しなくなってしまいますが、±0.5mm程度であれば、厚さが不揃いであっても問題ありません。 ええ、まったく問題ありませんとも。

刻んだナスはボウルに移し、塩を振って掻き混ぜます。 しばらく置いておくとナスから水が出てくるのですが、この塩加減はなかなかに微妙。 入れ過ぎると「しょっぱくて食えたもんじゃねぇ」となり、少なすぎると水分が出てこなくて青臭いままに。

一度入れた塩を取り除くことはできないので、分量のコツがつかめるまでは少なめに振って、水の出が悪ければもう少し追加、という手順を踏むのが無難です。 (と、経験者は語る。)

キュウリ処理

塩したナスから水が抜けるまでには若干時間がかかるので、その間にサブの材料であるキュウリを刻んでおきましょう。 特段どう切らなければならないということはありませんが、個人的には右の写真のような細長い形にすると口当たりが良いと感じています。

刻んだキュウリに直接塩を振ると水分が盛大に抜けてしまうので、ここではそのままボウルに取り分けておいてください。

搾り工程

キュウリを刻み終わる頃には、ナスから水が出てきているはずなので、今度はこれを手で掴み、圧力を掛けて搾ります。 このとき大切なのは力を入れすぎないこと。 「まだ水が出てくるから」とギュウギュウ握ってしまうと、風味も何もないナスの搾り滓を食べるハメになります。 (と、経験者は語る。)

搾りはナスのしっとり具合が右の写真ぐらいのところで止めておいてください。 切った水の量を示すためにガラスの器に取ってみましたが、この水は後から煮物に使え......たりはしないので、躊躇なく捨ててしまいましょう。

ナスの水が切れたら、取り分けておいたキュウリと、その分の味がつく程度の 塩を加えて掻き混ぜます。 ます。 するとすぐに水が出てくるので、またこれを絞ります。 このときは、先程ナスだけを搾ったときよりもさらに軽く搾るようにしてください。 さもないと風味も何もない (以下略)

切った水の量を示すためにガラスの器に取ってみましたが、この水は良質の化粧水として使え......たりはしないので、逡巡なく (以下略)

シーズニング処理

最後に、刻んだシソを入れて掻き混ぜればできあがり。 少々高価くつきますが、ミョウガを入れても美味。 あるいは、ゴマ風味にするのも良いでしょう。

この料理は、冷えていてこそのものなので、食べる前に冷蔵庫でしっかりと冷やしておくことをオススメします。

ところで、冒頭では「夏を乗り切るための料理」と書きましたが、材料からも分かる通り、この料理には栄養価は殆どといって差し支えないほどありません。 これで採ることができるものといったら、せいぜい塩分と食物繊維くらいでしょうか。 私が夏になるとこれを作る理由はあくまでも、その風味と食感で食欲を増進し、他のものを食べる気力を引き出すためです。

バテ気味のときはついさっぱりしたものに傾きがちですが、それ故に、普段よりも積極的にタンパク質油脂を摂取するよう心掛ける必要があります。

栄養補給と体調管理をしっかりと行って、夏を乗り切っていきましょう。

成田 (さて、魚でも焼くか...。)
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

投稿者
URI
メールアドレス
表題
本文