冬瓜と鶏肉のスープ
6月に入りました。 甲府に来てから、そろそろ一年になります。 私はじりじりと上昇していく気温と湿度に、昨年経験した悪夢の如き蒸し暑い日々の再来を確信し恐れ慄いておりますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
プログラマといえど、身体が何より重要な資本であることは他の職種と変わりはありません。 まして私のような自営業では、夏バテなどで倒れたりすれば、その時点で収入がパッタリと途絶えることに。 従って、自身の体調・健康の維持管理に努めることは、仕事の一部であり、義務であるとも言えるでしょう。 そんなわけで、今回の記事では、暑くて食欲がイマイチなときでも比較的容易に栄養を取ることができるスープの作り方を紹介しようと思います。
材料
材料として揃えるものは以下の通り:
私の場合は大きな鍋を使って大量に作り、何日もかけてチビチビとつまむのでこれだけの量になりますが、そうでない場合はこの半分もあればOKです。
下拵え
まず、生姜をすりおろします。 見た目と食感を良くするために、1/3 くらいは写真のように細切りにするのもよいでしょう。 (時間に余裕のないときは、全部すりおろしてしまっても問題ありません。)
冬瓜はスプーンなどでワタの部分を取り除いてから、皮を剥き、食べやすい大きさに切ります。
鶏肉はそれぞれの塊 (唐揚げ1個に相当) を、大きいものは3つに、小さいものは2つに分けるように切ります。 切ったあとの写真を撮るのを忘れました。 調理と撮影を平行してやるのは大変ですね...。
調理
鍋に湯を沸かし、切った鶏肉を放り込みます。 少し待ってから、冬瓜も投入。 このときに酒もドボドボ。 あとは鍋に蓋をして、グツグツ。
冬瓜が柔らかくなったら、すりおろしておいた生姜と貝柱スープ (この鍋ではティースプーン山盛り3杯を入れました) を鍋に加えてください。 よくかきまわして味見をしながら、少しずつ塩を加えていきます。 最後に、黒胡椒を散らしてできあがり。
タネ明かし?
実はこの料理は、『沈夫人の料理人』という漫画に登場する「冬瓜干貝燉田鶏 (冬瓜と田鶏の蒸しスープ)」が元ネタ。 こちらは天才料理人・李三が作るものだけあって、なかなかに手が込んでいます。
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田鶏 (かえる) 2匹の皮をはぎ、内臓を取って4~5cmのぶつ切りにし、湯通しする。 冬瓜も皮をむき、種を取り、直径5cmほどの丸い型で抜く。 それもさっと湯通しする。 蓋付きの深皿にそれらを入れ、洗ってほぐした干し貝柱、スープ 5~6カップ、塩小さじ1杯半、紹興酒大さじ1杯半を加え、器ごと蒸籠に入れ、4~5時間蒸す。
『沈夫人の料理人』(1) / 深巳琳子
とても美味しそうではあるのですが、いかんせん田鶏の調達が困難。 なにより、私の生活スタイルでは、調理に5時間も掛けてはいられません。 と言うわけで、これを「ものぐさアレンジ」と称して勝手に簡略化を行ったのが、この「冬瓜と鶏肉」のスープ。 もちろん、李三の作るものには遠く及びませんが、冬瓜の淡白な風味と生姜の香りで、暑さに参っているときでも食べやすい一皿に仕上がっています。 大量に作って冷蔵庫に入れておき、気の向いたときに少しずつ口に入れるのもよいでしょう。
これから盛夏に向けてますます暑くなっていきますが、夏風邪など引かぬよう、体調に気を配ってお過ごしください。
コメント
Untitled ( 投稿者: 片岡 <jtoWQ2Y306g> )
Re: Untitled ( 投稿者: なりた )
> おいしそうです…じゅるり
見た目に騙されてはいけませんぜ。