flint>flint blog>2008年>10月> 6日>見る力

見る力

現実に存在する「もの」は、莫大な量 (実質的に無限) の情報を含んでいます。 しかし、こうした情報をすべて記録・保存するのはとても現実的とは言えません。 そこで、ソフトウェア開発者は対象を抽象化・簡略化し、これをコンピュータ上で扱うことができるようにします。 このプロセスを「モデル化」と呼びます。

モデル化において重要なのは、どの情報が必要で、どの情報が不要かという見極め。 必要な情報が抜け落ちればシステムは用を為さず、不必要な情報が入り込めばプログラムの複雑さが増して保守が困難になります。 つまり、モデル化というのは、対象から必要な情報だけを抜き出す作業。 言い換えれば、モノゴトの「本質」を見抜くことに他なりません。

「本質とは何か」という問いに対する答は、「何を目的とするか」によって異なります。 従って、モデル化を正しく行うためには、まずその目的をきちんと理解・把握する必要があります。

一般に、優れた視力は、どんな物体でも見ることが出来る。 何かを見ることで養われた能力は、他のものに対しても、今までより見やすくする。 本質的に正しいシステムというものは、適用が広い。

ソフト開発に限らず、一般的な状況においても、この「本質を見抜く」能力は、正しい判断を下すための指針となります。 本質を見極められない、即ち、目的を見失っている状態では、何をやっても上手くいかないもの。 どう行動すべきか迷ったときは、じっと目を凝らしてみるのも良いかもしれません。

成田 (最終的には「どこを見ているか」という問いに帰着する。)
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