flint>flint blog>2007年> 4月>15日>入力と内部処理

入力と内部処理

常に新しい技術が現れては廃れていくIT業界。 コンピュータ・エンジニアリングを生業とする者は、日々情報を収集し続けなければなりません。 ニュースサイトをチェックし、雑誌を購読し、市場のトレンドを追う毎日。 (参考: @IT 「がんばれ!アドミンくん 第29話『情報砂漠』」)

その一方で、「手持ちの材料で何ができるか」と考えることに時間を割くことをしない (できない) という環境にも置かれるようになっています。 自分で試行錯誤して作るより、他の誰かが作った流行の技術を Web 上で探してきて、それを組み合わせた方が、早く・安く・品質の高いものができてしまう現状を考えれば、それも仕方がないのかもしれません。

しかし、他人の作ったものをブラックボックスとして使っているだけでは、いつまでたっても自身の技術向上は見込めません。 外部から取り入れた知識・技術を本当の意味で自分のモノにするためには、一度情報の収集をストップした上で、手持ちの材料を吟味・使用していくことが必要なのですが……。

殊にソフトウェア・エンジニアリングの現場では、開発の期間短縮・低予算化によって、こうした「本当の」学習の機会はどんどん減りつつあるのが現状。 現在はそうして短期的に製品開発の効率を上げてる企業が、市場において有利だと考えられているようですが、そんな状況はそう長くは続かないと、個人的には考えています。

成田 (昔気質プログラマ)
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